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石光商事を知る
サステナビリティプロジェクト
短期的な利益だけでは持続的成長や競争力を築けません。社会課題の解決を目指すことで、長期にわたり業界で選ばれ続ける価値や強みが生まれます。当社は「世界の食の幸せに貢献する」というミッションを根底とし、社会課題へ挑みながら利益も確保する姿勢こそが“らしさ”であり、その“らしさ”によって構築されたビジネスモデルの参入障壁は高くあるべきだと考えています。社会課題の解決力や独自性こそが唯一無二の存在になる源泉になると考え、数多くのサスティナビリティプロジェクトに取り組んでいます。
「グリーン焙煎」とは、コーヒーの抽出時に発生するコーヒーかす(コーヒーグラウンズ)を利用し、円筒形の固形燃料(ペレット)に加工し、このペレットを、都市ガスや化石燃料の代替熱源としてアップサイクルする焙煎方法です。このサーキュラーエコノミーの取り組みは、通常、廃棄物として処理されるコーヒーグラウンズの廃棄量削減や、焙煎時に化石燃料を用いないことで、温室効果ガス(GHG)排出量の削減に取り組んでいます。さらに、ペレットは焙煎だけでなく他の多様な用途にも使用することが可能で、GHG 排出の更なる削減に寄与し、一般的な商品としても世間に認識されることを目指しています。
グループ会社の「アライドコーヒーロースターズ」では、現在、「グリーン焙煎」をはじめとした脱炭素の取り組みを強化し、環境に優しく、収益性の高い商品づくりを推進するため、兵庫県小野市に、関西の新たな基幹拠点「小野工場(2026年 12月末完成予定)」を建設中です。安全基準も世界レベルに引き上げ、多様な人が安心して働ける職場づくりを目指しています。既存のお客様向けの製品はもちろん、新規案件にも対応できる生産ラインを備え、国内外へ安定してお届けできる体制を整え、小野工場から、地球にも働く人にもやさしいものづくりを広げていきます。
現在、丹波市に位置する「ウッディミナミの森」は、管理不足により荒廃しています。この問題に対処するため、当社では林業従事者、NPO法人、自治体、地域住民などと協力して、森林再生プロジェクトを開始ししました。このプロジェクトでは、森林再生活動を通じてTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース:Taskforce on Nature-related Financial Disclosures ー 企業が自然資本や生物多様性への依存と影響、関連リスク・機会を評価・開示するための国際的な枠組み ー )の施策を考える上での学びの機会を創出するとともに、生物多様性や自然再生に関する知識を深めていき、最終的には当社で取り扱う商品の原料生産地での応用を目指して、基盤を構築していく予定です。
「ウッディミナミの森」を初めて訪れ、実際にその地を歩いた際には、現場で感じる生物の存在感や森林が持つ壮大な価値に触れ、生物多様性の重要性を改めて考える機会となりました。また、2025年10月には2回目の現地視察を行い、前回よりもさらに規模を広げた林内視察を実施できたことで、ウッディミナミの森の可能性についてより深く実感することができました。“森は関わる人々によってその姿を変える”という考えを胸に、より多くの関係者を巻き込みながら再生活動を推進し、今はまだ見えない自然のポテンシャルを最大化させた時、森と人、そして地域とのつながりに、どのような良い影響を生み出すことができるのか、模索していきたいと思います。
兵庫県北部に位置し、豊かな山と海に囲まれ、コウノトリが大空を舞う但馬(たじま)地域。この地域にある豊岡市では、日本やヨーロッパで「幸せを運ぶ縁起の良い鳥」として親しまれながら、絶滅危惧種に指定されているコウノトリの再生にいち早く取り組んできた象徴的なエリアです。ここで生産される「コウノトリ育むお米」は、コウノトリの野生復帰を支えるため、カエルやドジョウなど、コウノトリのエサとなる生き物が育つ環境づくりに取り組み、農薬不使用または75%以上の削減、化学肥料不使用、生き物調査の実施、冬期湛水、深水管理など、地球環境に優しい農法で生産されています。当社は、コウノトリの野生復帰を背景にした環境保全と農業振興を両立させ、持続可能な農業を体現しているこの取り組みに共感し、「コウノトリ育むお米」のEUへの販路開拓・輸出への協力をスタートさせました。2021年にはスイス向けの輸出が始まり、6月5日の世界環境デーに合わせて、豊岡市とスイスのジュネーブをオンラインでつなぎ、生産者による田んぼからの中継、コウノトリを背景にした書道家パフォーマンスやおにぎり作り等のイベントを配信しました。
もともと全国のその土地ならではの魅力を広めていく活動に興味がありました。昨今、日本は少子高齢化が進み、都市部から離れた地方は衰退しつつあります。そんな中、地方出身の私は帰省する度に衰退していく日本の農業を目のあたりにしてきました。ある日、「コウノトリ育むお米って知ってる?」という一言がきっかけとなり、私のコウノトリへの貢献活動はスタート。そこから豊岡市の皆さんとの熱い交流が始まったのです。コウノトリ育むお米に関わる皆さんは、本当に素敵な人ばかりです。豊岡市のこと、お米のこと、知れば知るほど、私自身活動に熱が入ります。私たちの「輸出」をツールとした営業活動を通じて、海外の方のみならず、その地域に住んでいない日本人にも魅力を発信し、地域の活性化を目指していきたいです。
2024年に発生した能登半島地震。被災した石川県穴水町の仮設住宅にて、 現地で災害支援にあたる名古屋市の認定NPO法人「レスキューストックヤード」を通じ、2024年5月から1年間、社員が月1回2日間現地入りし、「日々の生活に良い変化を感じていただく」という目的のもと、 『穴水町カフェ』を開催。仮設住宅団地を中心に交流の場づくりとして、取扱い商材を使ったデザートや淹れたてのコーヒーの提供、麻袋を利用したワークショップ等を行い、住民の皆さんとの交流を深めました。
この活動を通じて、住民の方々からは、「子どもたちが安心して遊べる場所が欲しい」「体調が優れない中での生活は厳しいが、楽しい体験ができた」など、多くの声が寄せられました。今後も地域社会との連携を強化し、支援を通じた社会貢献活動に取り組んでいきます。
はじめは、カフェに来てくださる方々とどのように交流すればよいのか、また、言葉や態度を間違えて誰かを傷つけてしまわないかと心配していました。コーヒーを提供した際に「きのどくな」と言われ、何か気を悪くされたのかと不安になりましたが、それが能登弁で「ありがとう」 を意味する言葉だと教えていただき、とても温かい気持ちになりました。現地での支援活動には、1年間で約30名の当社グループ社員が参加。一方、現地を訪問できない社員も多かったため、現地訪問以外で支援できる方法として、当社で製造したドリップコーヒーにメッセージを添えたり、現地で実施するワークショップの事前準備やオリジナルレシピの開発を行いました。住民の皆さんが楽しそうに笑顔で過ごされていたり、嬉しそうな表情で帰っていく姿を見て、この活動には大きな意義があるのだと実感することができました。
地域社会への貢献活動として、神戸本社近くの「なぎさ福祉センター内の子供食堂」「灘あゆみ食堂」、東京支店のある品川区「しながわ子ども食堂ネットワーク」など、地域のこども食堂への寄付や支援、またNPO法人フードバンク関西への寄付を継続的に行っています。品質に問題はなくても通常販売の難しいラベルが剥がれた商品や賞味期限が短くなった商品(主にフルーツ缶詰や根菜類) などフードロス削減のためのものだけではなく、正規品も含めて当社商品を寄付しています。
また当社では、フードバンク活動にも積極的に取り組んでおり、2020年以降122回にわたって食品の収集と配布を続けています。近年は食品全般の価格が上昇していることから、どの施設でも当社の活動に対する感謝の声をいただいており、今後も継続して取り組んでいきます。
この取り組みは、“自分が置かれた環境で自分にできることを”という想いのもと、子どもたちに食の選択肢を増やすことで、健やかな成長を支援することを目的としています。子ども食堂からは、「缶詰の果物はおやつやデザートとして喜ばれています」や「根菜は煮物やスープなど、温かい手作り料理に使えるのでありがたいです」といった声をいただいています。物価高騰により、食生活の選択肢が限られる中、この活動を通じて、栄養バランスの取れた食材や子どもたちが喜ぶ食材を提供することで、豊かで幸せな食生活の一助となることを目指します。また、子どもたちの笑顔を育み、地域の絆を深めることに貢献してまいります。